暗号資産(仮想通貨)の種類について解説。人気の暗号資産銘柄も紹介!

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暗号資産は今や世界中に2,000種類以上あるともいわれ、それぞれ特徴や将来性、人気が異なります。

ビットコインやイーサリアムのような安定した暗号資産、もしくはネムやライトコインのような将来性の高い暗号資産に投資するのが、賢い資産運用の方法です。

暗号資産の投資を始めるなら、暗号資産の種類と特徴についてしっかり知っておくことが大切です。暗号資産それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで、自分が投資する通貨を見極めましょう。

当記事では暗号資産の種類について解説します。さらに、人気が高いおすすめの暗号資産をランキング形式でご紹介します。

目次

暗号資産の3つの種類

暗号資産と一言でいっても、大きく分けて3つの種類があります。暗号資産は非常にマイナーなものを含めると数千種類もあるので、トレーダーには非常に多くの選択肢があるのです。

ここでは、ビットコイン・アルトコイン・草コインの3種類について、詳しく見ていきましょう。

ビットコイン

ビットコインは暗号資産のなかでも最も有名といえるでしょう。

数千種類あるとされる暗号資産のなかでも、ビットコインは特別に扱われています。暗号資産ブームの火付け役になっただけでなく、多くの有名企業や投資家がこぞってビットコインを購入してきたからです。

現在でも、ビットコインは世界でもっとも取引されている暗号資産のひとつです。

アルトコイン

アルトコインは、ビットコイン以外の暗号資産の総称です。ビットコインが非常に有名になり、世界が暗号資産に注目し始めた2017年ごろから急速に種類を増やしてきました。

有名なものとしては、イーサリアムやリップル、ビットコインキャッシュなどが挙げられます。ビットコインほど有名ではありませんが、多くの取引量を誇り、価格も比較的安定している暗号資産です。

初心者でも比較的安心して取引できる暗号資産として、高い人気があります。

草コイン

ビットコイン、アルトコインとは別に、草コインという種類の暗号資産があります。

草コインとは、イーサリアムやリップルなどのアルトコインと比べて時価総額が非常に小さい、マイナーなアルトコインの総称です。世界的に見て知名度が低く、価値も低い暗号資産です。

価格変動が大きいとされる暗号資産のなかでも、草コインは価格が乱高下するため、注意が必要です。

草コインへの投資は投機的な意味合いが強く、あまりおすすめできません。草コインのなかには詐欺コインも多く、資金だけ集めて開発が頓挫してしまう、開発者が雲隠れしてしまうといったケースも後を絶たないのです。

ただし、将来性のある草コインを見つけて投資できれば、数千倍、数万倍の利益が上げられる可能性もあります。

人気の高いおすすめ暗号資産ランキングトップ10

暗号資産を購入する場合、最初は人気の高いものを選ぶのが無難です。価格の変動がそれほど激しくなく、大きな損失を被るリスクの低い暗号資産を選びましょう。

ここでは、人気の高いおすすめの暗号資産ランキングトップ10について、詳しく見ていきましょう。

1位:ビットコイン

暗号資産の数が大幅に増加してきたとはいえ、もっともおすすめの暗号資産はビットコインでしょう。ビットコインは暗号資産の代表格で、世界中の多くの投資家、企業がビットコインの取引を行っています。

ビットコイン最大のメリットといえるのが、海外送金の手数料の安さです。日本円を海外に送金する場合、日本で送金を行う銀行と送り先の銀行で手数料を取られます。日本円を海外の通貨に両替する手数料もかかるため、かなりの損失が生じます。

しかし、ビットコインを使ってインターネットで海外送金を行えば、銀行に支払う手数料も両替の手数料も必要ありません。通常1週間程度かかる海外送金の時間も、数分から数十分と大きく短縮可能です。

さらに、ビットコインによる決済を導入している店舗を見つければ、世界中どこにいても支払いがビットコインで行えます。このメリットに注目した投資家がビットコインを購入し、2017年にビットコインの価格は急騰したのです。

ビットコインは、現在でも世界で最も人気のある暗号資産のひとつです。2018年に価格が暴落して以降は順調に価格を伸ばしています。

暗号資産初心者の方も、すでに暗号資産について知識を得ている方も、ビットコインは購入しておくとよいでしょう。ビットコインを使ってほかの暗号資産を購入することもできるのも便利なポイントです。

2位:イーサリアム

イーサリアムは暗号資産そのものを指す言葉ではなく、さまざまな契約を自動化できるスマートコントラクトのための分散型プラットフォームを意味します。このプラットフォーム内で手数料のような形で用いられるのがイーサという暗号資産です。一般的にはあまり区別されることなく、イーサリアムと呼ばれています。イーサリアムの分散型プラットフォームによって、管理者が必要ない分散型アプリケーションが安全に開発されています。

ビットコインと同様、世界的に非常に人気の高い暗号資産で、時価総額は世界第二位です。ビットコインのように海外送金が素早く、非常に安い手数料で行えるというメリットがあります。

さらに、イーサリアムを持っていれば、新たな暗号資産として企業や個人が独自のトークンを発行したり、さまざまな分散型アプリケーションの開発が行えたりします。

ビットコインとの大きな違いは、発行枚数の上限がないことです。ビットコインは希少価値を出すためにあらかじめ発行枚数の上限が決められていますが、イーサリアムはそうではありません。したがって、将来的に時価総額がビットコインを追い抜く可能性を秘めています。

一方で、発行の上限がないことによって発行枚数が増え、インフレが起こるリスクもあることを覚えておきましょう。

3位:リップル

リップルはビットコインやイーサリアムと同様、世界的に人気の高い暗号資産です。リップル・トランザクション・プロトコルという送金システムのなかで使用される暗号資産として誕生しました。システム内で日本円や米ドルなど法定通貨を少ない手数料で両替できるため、注目されてきたのです。

ビットコインも銀行送金と比較すれば非常に短時間で海外送金が行えますが、それでも10分前後の時間がかかります。一方、リップルは数秒で送金が完了するため、銀行などにとっても大きなメリットのある暗号資産となっているのです。実際世界中の多数の銀行がリップルと提携しています。なかには一国の中央銀行も含まれています。

リップルの大きな特徴のひとつは、1000億枚の発行枚数です。ビットコインの発行上限は2,100万枚で、まだすべてのビットコインが発行されているわけではありません。そのため、多くの投資家や企業がビットコインの発掘作業、いわゆるマイニングを行っています。一方、リップルは発行枚数の上限が1,000億枚と、ビットコインよりもはるかに多く、しかもすべてが発行済みです。さらに、リップルはリップル社が半分以上を保有しています。ビットコインとは異なり、比較的中央集権的な暗号資産です。

リップルの需要は今後も高まっていくと考えられるので、投資家の注目を集めています。その一方で、リップルを有価証券であると見なす動きもあり、暗号資産市場から排除される恐れがあるといったデメリットもあります。

4位:ライトコイン

ライトコインはビットコインと同じほどの歴史を持つ暗号資産で、近年急速に注目を集めつつあります。ライトコインが多くの投資家から注目を集めている理由は、スケーラビリティの問題を解決しトランザクションの承認時間が短縮されているからです。

暗号資産にはブロックチェーン技術が用いられており、ブロックにさまざまな情報を書き込んでいきます。ただし、1つのブロックに書き込める容量には限界があるため、多くの情報が集まると取引が遅延してしまいます。これがスケーラビリティ問題です。

ライトコインは「Segwit」というシステムを採用し、ブロックに書き込む情報を節約することでスケーラビリティ問題を解決しました。結果として、ビットコインよりも素早く取引・送金を行えます。

ライトコインは大きなトラブルなくこれまで運営されてきました。比較的安全性が高い暗号資産である点も、おすすめポイントのひとつです。

5位:ネム

ネムはイーサリアムと同様、暗号資産の名前ではなく決済・送金プラットフォームのことを指しており、実際に用いられる暗号資産はゼム(XEM)といいます。発行枚数の上限が90億枚とビットコインよりもはるかに多く、主に決済や送金に用いられます。

ネムのもっとも大きな特徴は、処理速度の速さです。ブロックチェーン技術に用いられるブロックの生成速度は、ビットコインが約10分から40分であるのに対し、ネムは約1分です。それだけ取引が早く行えるので、決済・送金を行う企業や銀行にとってメリットの大きな暗号資産なのです。

また、発行上限枚数の90億枚がすでに発行・配布されているため、発行枚数の増加にともなうインフレの心配がありません。

今後ネムを利用する店舗や企業、銀行が増えれば、ネムの価値もさらに高まるでしょう。

6位:ビットコインキャッシュ

ビットコインキャッシュは、名前からわかるようにビットコインから分岐して作られた暗号資産です。

ビットコインキャッシュの大きな特徴のひとつに、ブロックチェーン技術に用いられるブロックの大きさが非常に大きい点が挙げられます。

ビットコインのブロックの大きさが1MBなのに対し、ビットコインキャッシュのサイズは32MBです。大きなブロックを使ってより多くの情報を書き込めるようになるため、決済のスピードが上がります。

さらに、すべての取引情報をブロックチェーン上に残せるため、より透明性のある取引が行えます。

ビットコインキャッシュを採用する店舗や企業が増えるかどうかが、今後の課題です。

7位:モナコイン

モナコインは日本の「2ちゃんねる」内で開発された暗号資産です。実用性に優れ、高い人気を誇ります。

取引のスピードが速いことに加え、さまざまな使われ方をするという珍しい特徴があります。

ほかの暗号資産のようにネットショップや店舗での支払いに用いられることもあれば、クリエイターやアーティストをインターネット上で支援するための「投げ銭」として用いられることもあります。

スケーラビリティ問題を解決するためのSegwitが実装された世界初の暗号資産で、高い匿名性があることも大きなメリットです。

海外ではまだまだ知名度の低いモナコインですが、今後さらに流通していけば価格が急上昇する可能性を秘めています。

8位:エンジンコイン

エンジンコインとはブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform」で用いられる暗号資産です。

ゲームのなかで用いることができる暗号資産で、オンラインゲームの利用者が増えれば増えるほど価値が高まる可能性があります。すでに人気のあるゲームがプラットフォームに追加されれば、一気に価格が高騰するかもしれません。

すでに2,000万人ものユーザーがおり、すでに確立されたプラットフォームもあるのがエンジンコインの強みです。

9位:ステラルーメン

暗号資産は管理者がいないのが一般的ですが、ステラルーメンはステラ財団が開発・運営を行う中央集権的な暗号資産です。

リップルのように法定通貨を橋渡しするブリッジ通貨として注目されており、少ない費用で高速な国際間送金が行えます。

今後もまだ価格が上昇し続けると予想されており、どの程度需要が拡大するかに注目が集まっています。

10位:クアンタム

クアンタムは、ビットコインとイーサリアムの長所を掛け合わせたような暗号資産で、高い匿名性を維持しながら契約の自動履行を実現しています。

ビットコインやイーサリアムの価格変動に大きな影響を受ける点がデメリットです。しかし、将来性の高い暗号資産であることは間違いありません。

暗号資産の種類 | まとめ

複数の暗号資産を購入して資産を分散しよう

暗号資産を購入する場合、1つの暗号資産だけにすべての資産を投入するのは危険です。人気の高い暗号資産のなかから複数を選んで、資産を分散することをおすすめします。

安定した暗号資産や将来性の高い暗号資産をバランスよく購入して、賢く資産運用しましょう。


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記事執筆者

ALLマネー! 編集部

監修者 
若本 康夫
海外大学院でMBA(経営学修士)取得後、大手証券会社にて勤務。
退職後ファイナンシャルプランナーとして独立し、現在は資産形成を中心とする記事執筆にも携わっています。
証券会社勤務の経験を活かし、暗号資産やNFTなど新しい領域も含め幅広くカバーしています。
■保有資格:証券アナリスト、IFA(資産アドバイザー)、FP(ファイナンシャルプランナー)

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