BitLending(ビットレンディング)とは?口コミ・評判からメリット・デメリット、始め方まで解説します

BitLrnding
  • URLをコピーしました!

2022年8月より正規版のサービスが開始されたBitLending(ビットレンディング)。最高10%の利回りを提供していることから、気になっている投資家も多いかもしれません。

銀行預金などと比べるとはるかに高い年利であり、利用したいと思う一方で怪しいといううわさも耳にします。

そこで本記事では、BitLendingのサービス内容やメリット・デメリット、実際に使った人からの評判を紹介していきます。

この記事でわかること
  • BitLendingでは年利8~10%でレンディングが可能
  • 最短1ヶ月、数万円から貸し出しができる
  • 預金保険制度がないなどのリスクを理解することが大事
目次

BitLending(ビットレンディング)とは

出典:BitLending

BitLendingとは、仮想通貨のレンディングサービスを提供するプラットフォームです。レンディングとは、保有している仮想通貨を取引所に貸し出すことで報酬を受け取るサービスを指します。

スクロールできます
運営会社株式会社J-CAM
会社設立日2020年5月
サービス名BitLending(ビットレンディング)
先行版リリース日2022年2月10日
正規版リリース日2022年8月8日
取り扱い通貨5種類
・ビットコイン(BTC)
・イーサリアム(ETH)
・USテザー(USDT)
・USDコイン(USDC)
・ダイ(DAI)
年利8~10%
最低貸出数量BTC0.01BTC
ETH 0.1ETH
USDT200USDT
USDC200USDC
DAI200DAI
アプリなし
運用開始日暗号資産を受理した翌日
公式サイトBitLending(ビットレンディング)
2023年10月18日現在

レンディングはただ仮想通貨を貸し出すことで利益を得られるため、長期保有を前提にコインを保有している人に多く利用されています。

BitLendingの仕組み

出典:BitLending

BitLendingの仕組みはBitLendingが暗号資産を貸したい人(BitLendingユーザー)と暗号資産を借りたい人(暗号資産取引所やクリプトファンドなど)の仲介役となり、得た貸借量の一部をBitLendingユーザーに還元するというものです。

BitLendingユーザーには貸し出した元本に年利が上乗せされた分が還元されるので、暗号資産を貸し出すことで利益を得ることができるという仕組みとなっています。

銀行の預金の仕組みと似ており、利用者が預金として銀行に預けたお金を使って銀行が融資等で資金を増やし、利用者には預金額に金利を上乗せして還元する図式をイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。

BitLending(ビットレンディング)のメリット

BitLendingには、主に次の3つのメリットが挙げられます。

  • 暗号資産を高い年利で貸し出せる
  • 最短1ヶ月、小額から貸し出しができる
  • 強固なセキュリティで安心して暗号資産を貸し出せる

それぞれくわしく解説していきましょう。

暗号資産を高い年利で貸し出せる

BitLendingでは仮想通貨の売買は取り扱っておらず、レンディングサービスの提供に特化しています。BitLendingで貸し出せる仮想通貨銘柄は5種類で、利回りはそれぞれ下記の通りです。

銘柄利回り
ビットコイン(BTC)8%
イーサリアム(ETH)8%
USテザー(USDT)10%
USDコイン(USDC)10%
ダイ(DAI)10%
2023年10月18日現在

最高10%の利回りが得られるのは、他社のサービスと比較しても高水準であるといえます。なぜBitLendingは高金利を提供できるのでしょうか。

主に以下の2つの理由から高い還元率を実現できるようです。

  • 有力な海外取引所やクリプトファンドなど複数の機関と資産マネジメント契約を結んで資産の分散管理をしている。
  • Web3.0領域の総合誌「Iolite アイオライト」や国内唯一の仮想通貨の専門雑誌「月刊暗号資産」などを運営しており他の事業基盤がしっかりしている。

また、レンディングで得た利益は自動的に複利運用されるのでBitLendingの高金利を最大限生かせる構造となっているのもうれしい特徴です。

なお、翌月に適用される利率は、毎月25日に公式ホームページに掲載されます。登録しているメールアドレスにもお知らせが届きますので、必ずチェックしておきましょう。

最短1ヶ月、小額から貸し出しができる

BitLendingでは、最短1ヶ月から仮想通貨の貸し出しが行えます。貸出期間が長期になると、「資金が長期間拘束されるのが不便」と感じる人も多いかもしれませんが、1ヶ月という短期間であればレンディングの初心者も気軽に取り組みやすいでしょう。

また、1ヶ月が経過した後は、「返還請求」によって中途解約を申し出ることが可能です。返還請求には「即時返還」もしくは「末日返還」の2種類があり、返還のタイミングを選ぶことができます。

  • 即時返還:当月分の利息は付与せずに即時返還する方法
  • 末日返還:当月分の利息が付与されるのを待って末日付けで返還する方法。

また小額から貸出ができることもBitLendingの特徴です。最小貸出数量はページ上段のスペック表のとおりで、例えばビットコインの場合0.01BTCから貸出が可能です。

10月18日現在ビットコインは4,277,643円(bitFlyer)であるのでBitLendingなら約43000円から貸出が可能です。いきなり数十万円を貸し出すことに抵抗を感じる人もいると思うのでまず小額から始められることも魅力の一つでしょう。

強固なセキュリティで安心して暗号資産を貸し出せる

レンディングで金利を得ることができるといっても2022年に開始した新しいサービスであるということもあり、暗号資産を貸し出すことに抵抗がある人もいるかもしれません。

BitLendingは預かった暗号資産を保全するために様々な対策をしています。多要素認証など複数要素による認証を行い、多重セキュリティシステムで不正送金を防ぎハッキングのリスクも低減しています。

ユーザーの視点に立ってセキュリティにも力を入れていることはレンディングを始めたい人にとってはうれしい要素の一つとなると思います。

BitLending(ビットレンディング)のデメリット

さまざまなメリットがあるBitLendingですが、一方で次のようなデメリットも存在します。

  • サービスの運用実績が浅い
  • 急な価格変動に対応しにくい
  • トラベルルールへの対応が必要

それぞれくわしく解説していきましょう。

サービスの運用実績が浅い

BitLendingは2022年2月から先行サービスが始まり、同年8月より正式版のサービスがリリースされました。運営会社の株式会社J-CAMも2020年に設立された比較的新しい企業であるため、レンディングプラットフォームの運用実績が浅い点が懸念されます。

レンディングでは、万が一運営企業が破綻したときに貸し出した仮想通貨が返ってこないリスクがあります。

もちろんBitLendingではリスクを低減しながら利益を提供するように努めているものの、利用する際はしっかりと破綻リスクを理解しておくことが大切です。

急な価格変動に対応しにくい

BitLendingは最低貸出期間を1ヶ月としているため、その間に相場の急変が起きた際はコインを売却することができません。

仮想通貨では度々大きな価格変動が起きることから、「損失が広がるのを抑えるために今のうちに売却したい」という局面も多くあります。しかし、BitLendingでは貸し出し開始から1ヶ月が経つまでは返還請求ができないため、市場変動の際に含み損が広がってしまうこともあるかもしれません。

また、返還請求ができる場合でも、実際にウォレットに着金するまでに7営業日ほどかかります。売却までにタイムラグが発生することは避けられない点を必ず理解しておきましょう。

トラベルルールへの対応が必要

BitLendingあてに送金を行う際は、「トラベルルール」への対応を行う必要があります。トラベルルールとは、2023年6月1日に改正された「犯罪による収益の移転防止に関する法律」によって義務付けられたルールです。

トラベルルールでは、仮想通貨を送金する際に「受け取り先」と「送り元」の情報を記録することが求められています。

そのため、取引所やウォレットからBitLendingへ送金する際に、受け取り先であるBitLendingの情報を入力することが求められるかもしれません。入力内容はBitLendingのホームページに記載されていますので、送金手続きを行う前に確認しておきましょう。

BitLending(ビットレンディング)のリスクや注意点

BitLendingでレンディングをする際に気を付けておきたいポイントが2点あります。

  • 送金手数料がかかる
  • 預金保険制度がない
  • 途中解約の際にはネットワーク手数料がかかる

送金手数料がかかる

BitLendingは取引所ではないため暗号資産を貸し出す際やBitLendingから暗号資産を引き出す際には他の取引所で購入した暗号資産をBitLendingに送金する必要があります。

暗号資産を送金する際には送金手数料というものがかかります。ビットコインの場合送金手数料は2000円から3000円の場合が多く、小額から貸出を始めた場合利益を相殺しかねないので注意が必要です。

預金保険制度がない

BitLendingには預金保険制度がないことにも注意が必要です。銀行の当座預金や普通預金の場合預金保険制度が適用されており万が一の場合にも資産が返ってくる可能性が高いです。

一方で暗号資産のレンディングの場合預金保護制度がないため会社が倒産した場合などに貸し出していた暗号資産が返ってこない場合があります。高い金利を享受できる一方でリスクもあることを忘れないようにしましょう。

途中解約の際にはネットワーク手数料がかかる

BitLendingでは、途中解約の手数料はかかりません。ただし、仮想通貨の返還時にかかる各ブロックチェーンのネットワーク手数料はユーザーの負担となります。

途中解約時は、銘柄によって下記のネットワーク手数料が差し引かれた数量が返還される仕組みです。

銘柄手数料
BTC0.0005BTC
ETH0.00625ETH
USDTTRC-201USDT
ERC-2035USDT
USDCTRC-201USDC
ERC-2035USDC
DAI15DAI
FIL0.001FIL
2023年10月18日現在

大きな出費とはならないかもしれませんが、途中解約時に支払う費用はないと思っていると思わぬ出費となることもありますので、あらかじめ途中解約時のネットワーク手数料について理解しておきましょう。

BitLending(ビットレンディング)のキャンペーンや紹介コードは?

BitLendingの紹介コードの利用がおすすめ

画像:BitLending(ビットレンディング)

BitLendingをこれから活用しようと考えている人のなかにはお得なキャンペーンや紹介コードはないのか気になっている人もいると思います。

2023年10月現在BitLendingではキャンペーンは行われていません。サービス開始1周年の際には新規口座開設及び貸出の開始で2000円のアマゾンギフトカードをプレゼントしていたので、今後新たなキャンペーンが開催される可能性があります。

なおBitLendingでは紹介コードの発行をしています。マイページで発行される紹介コードを利用すると、被紹介者は一定期間貸借料率が10%アップし、紹介者は被紹介者が貸し出した暗号資産の内、10%貸借料率アップしたことで得た利益分と同等の暗号資産を獲得することができます。

この機会を逃さずに紹介プログラムを利用してBitLendingを始めてみるのもよいかもしれません。

BitLending(ビットレンディング)の口コミ・評判

BitLendingに限らず、仮想通貨のサービスを利用する際は、他のユーザーからの評判を確認することが大切です。ここでは、X(旧Twitter)のポストを参考に、良い評判とネガティブな評判をそれぞれ紹介していきましょう。

良い口コミ・評判

  • 利回りが高く不労所得につながるかも
  • マイページが使いやすい
  • 貸出待ちがないのがうれしい

実際にBitLendingを利用した人からは、利回りの高さに関する良い評判が多く聞かれました。レンディングはただ預けておくだけで利益を受け取れるため、「不労所得を増やしたい」という人にも向いているサービスです。

またマイページの使いやすさなどUIに関するよい評判も見られました。ユーザーにとっては何度も利用するサイトの使いやすさも重要ですのでBitLendingもUIに力を入れているのだと考えられます。

悪い口コミ・評判

一方で、次のようなネガティブな評判も聞かれました。

  • 年利が高すぎて怪しい
  • 送金手数料が高い
  • 対応通貨が少ない

BitLendingはまだ新しいプラットフォームであることや、他社と比較して利回りが高いことから「怪しい」と感じる人もいるようです。

仮想通貨業界では、実際に詐欺を目的としたプラットフォームも多く存在するため、「怪しいのでは」と疑うことは決して悪いことではありません。自分でしっかりと調べて納得したうえで利用するようにしましょう。

また、送金手数料がかかることで自分の想定していた利益に届かないということにならないように利益計算は怠らないようにしましょう。

BitLending(ビットレンディング)のはじめ方

BitLendingでは、次の4つのステップでレンディングを始められます。

  • アカウント開設の申し込み
  • 本人確認
  • レンディングの申し込み
  • 仮想通貨の送金

それぞれの手順をくわしく確認していきましょう。

STEP
アカウント開設の申し込み
引用:BitLending

まずは、BitLendingの公式ホームページよりアカウント開設の申し込みを行います。「新規登録」をタップして利用規約を確認後、メールアドレスを登録しましょう。

STEP
本人確認

次に、登録したメールアドレス宛てに登録用のURLが送付されますので、クリックして進んでください。

登録画面にて氏名や住所、生年月日などの必要事項を入力後、本人確認の手続きを行います。入力事項は誤りのないように注意して、送信前に再度確認するようにしましょう。

登録手続きの完了後にBitLending側で審査が行われ、審査後にメールが届く流れです。

なお、アカウント開設の審査には、最長で3営業日かかることもあります。

STEP
レンディングの申し込み
引用:BitLending

アカウント開設が完了したら、レンディングの申し込みへと進みます。マイページへログイン後、「暗号資産を貸し出す」をタップしてください。

その後、BitLendingで取り扱っている銘柄が一覧で表示されますので、貸し出したい銘柄の横に数量を入力しましょう。入力した内容に誤りがなければ、「この内容で申し込む」をタップします。

STEP
仮想通貨の送金

レンディングの申込みが完了後、BitLendingに仮想通貨を送金します。入金アドレスもしくはQRコードを活用し、取引所・ウォレットから必要な数量を送金してください。

なお、誤ってBitLendingで対応していない銘柄を送金すると、資産が消失してしまう可能性があります。BitLendingあてに送金する際は、銘柄と数量に誤りがないかしっかりと確認するようにしましょう。

BitLending(ビットレンディング)に関するよくある質問(Q&A)

最後に、BitLendingに関するよくある質問について回答していきます。

暗号資産ではなく日本円で振り込むことはできますか?

BitLendingで行われるのは暗号資産貸借取引であり、取扱所のサービスは行っていません。そのため、法定通貨の取り扱いはしておらず、日本円の交換や取り扱いはできません。

レンディングで受け取った利益は税金がかかりますか?

確定申告が必要となる水準は働き方や年収によって異なりますが、年末調整をしている会社員の場合は「給与以外の所得が年間20万円を超える」と確定申告が必要となります。

法人での利用はできますか?

BitLendingでは法人での利用も可能となっています。

法人で利用する場合には法人代表者の個人情報の登録に加えて、会社名、会社住所、 会社設立日、 履歴事項全部証明書PDFが必要なので法人での利用を考えている人は上記の情報を提出する準備をしましょう。

BitLending(ビットレンディング)|まとめ

この記事のまとめ
  • BitLendingでは国内最大級の年利8~10%でレンディングが可能
  • 最短1ヶ月、数万円から貸し出しができる
  • 預金保険制度がないなどのリスクを理解することが大事

BitLendingは、最高10%の利回りを提供しているレンディングプラットフォームです。実際に利用しているユーザーからも利回りの高さを評価する声が聞かれており、売買以外で利益を得られるメリットがあります。

しかし、サービスの運用歴が浅いことから、破綻リスクには十分考慮しなければなりません。しっかりとリスク検証を行ったうえで、まずは少額から始めてみるとよいでしょう。


<本書面の取扱に関する留意事項>
・本書面は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為および行動を勧誘するものではありません。
・本書面は当社が信頼できると判断した情報をもとに当社が作成・表示したものですが、当社は本書面の内容および当該情報の正確性、完全性、的確性、信頼性等について、いかなる保証をするものではありません。
・本書面は将来のいかなる結果をお約束するものでもありません。お客様が本書面および本書面で使用される資料に記載の情報をいかなる目的で使用する場合においても、お客様の判断と責任において使用するものであり、使用の結果として、お客様になんらかの損害が発生した場合でも、当社は、理由のいかんを問わず、いかなる責任も負いません。
・本書面で使用される資料に記載された内容は、資料作成時点におけるものであり、予告なく変更される場合があります。
・当社は本書面で使用する資料を更新する義務を負いません。本書面で使用する資料の本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権は当社に帰属し、当社に無断で資料およびその複製物を修正・加工、複製、送信、配布等することは堅く禁じられています。

記事執筆者

ALLマネー! 編集部

監修者 
若本 康夫
海外大学院でMBA(経営学修士)取得後、大手証券会社にて勤務。
退職後ファイナンシャルプランナーとして独立し、現在は資産形成を中心とする記事執筆にも携わっています。
証券会社勤務の経験を活かし、暗号資産やNFTなど新しい領域も含め幅広くカバーしています。
■保有資格:証券アナリスト、IFA(資産アドバイザー)、FP(ファイナンシャルプランナー)

目次